突発的18切符西日本一周旅行

ひろぽん(以下W)、他一名(以下K)

【期間】 2000年8月12日〜22日
【形態】 あてのない旅。

2000年8月12日(土) 旅のはじまり <品川〜>
 出発。本当は一人旅の予定だったが、友達Kと行くことになった。しかし彼はバイト先の会社が多忙ゆえ、数日間限定の参加である。あ、ただしKは普通の人なので(笑)、駅で寝たりすることはもちろん初めて。いささか不安だが・・・。お盆休みゆえに超大混雑の大垣行鈍行、奇跡的にスペースを確保することができ(座席じゃないよ)、明日どこに行くかを考える。・・・そして出た結論は、「広島で巨人戦を観て、お好み焼きを食べる。で、その後は九州に上陸する」というモノ。とりあえずの行き先も決まった二人は、眠りながら一路西へ向かった。

13日(日) カープ!カープ!カープひろっしま!ひろしーまーカープ! <〜広島〜野球観戦〜岩国>
 ひたすら電車に揺られ揺られて広島駅には3時半に到着。こんな鈍行列車の旅はもちろん初めてのKだが、「楽しかったよ」などと余裕の表情。W、ホッとする。さて、早速市民球場に向かい、当日券を買い求め、入場。休日の巨人戦ということもあり、場内は大混雑。レフト側に陣取ったのだが(ライト側は混みこみ)、なんとそこにも「カープ左中間応援団」なるものが・・・。さすが広島・・・。Kは巨人ファンだが、Wはどっちのファンでもないので気楽に観戦。だが隣に座っていた子供が松井のファンだったので努めて巨人よりの態度を取ってみた(笑)。その松井は見事にホームランを打ち、試合も結局巨人の勝ち。巨人の強さだけが印象に残った。あ、あと広島の応援と。
 さて、その後は有名な「お好み村」に移動。Wが以前訪れた「カープ」なるお好み焼き屋に立ち寄る.。案の定、隣のおっちゃんに「今日は負けちまったなー」などと話し掛けられる。いや、面白いのなんの。でも今度は広島が勝った時に来たいもんだ。相当盛り上がりそうだし。ビールとお好み焼きですっかり満足した後、九州に少しでも寄っておくために岩国まで移動することにした。Kは初めての「駅寝」である・・・。

14日(月) フグは「ふく」であった。 <岩国〜下関〜別府>
 朝。眠れたかどうかKに訊ねると、やはり厳しかったらしい・・・。生粋の都会人Kにはやはり精神的にこたえたようである。下関までの電車の中で眠りこけるKを見てそんなことを思う。そして下関に着き、「港の近くのメシ(要するに美味いサカナ)」を捜し求めるが、いまいちよくわからない。商店街なんかをうろつき、下関タワー(?)を見学した後に結局駅前のデパ上(地下じゃない)でフグを食べることにした。しかし、これが意外と無難に美味しかったりして感動。これ以後、「地方名産を無難に安く食べるにはデパ上」との法則を設定。
 いよいよ九州上陸。行先は電車の中で話し合った結果、Kの主張によって大分別府に決まる。温泉に行きたいらしい。そしてその後は宮崎まで乗り捨てレンタカーで南下しよう・・・との方針も決まる。さて、別府に着くとこれが見事なくらいに温泉街。しかもさびれ具合がタマラナイ感じ。公衆浴場が所々にあって、お湯めぐりをすることも可能である。夏に温泉とは・・・と思っていたが、いやはや良いものであった。夜は海岸でだべりつつ、若者たちの花火を眺めたりする。なんかおっさんくさいな。で、そばの公園で就寝。

15日(火) Kとレンタカとホテル <別府〜宮崎>
 再び朝。二晩野宿したKはしんどそうである。なんか悪いことをしている気になってしまう。ごめんなさいね、本当に。優雅に朝風呂を浴びた後、レンタカーを借りに行く。そして車を駆って観光開始ー!!・・・と行きたかったのだが、なんか運転が不安で。かつ道路の混雑状況なども踏まえ、直で宮崎に行くことにした。途中、豊後竹田までは寄り道したんだけどね。でも、Wが免許持っていないために、野宿であまり疲れもとれない状況の中、一人でハンドルを握りつづけたKには本当に感謝しているのだよ。本当だって。しかも宮崎市街はひどい渋滞だったし・・・。
 到着後、Wにとって宮崎の代名詞である「なんじゃこりゃ大福」を購入。いやー、宮崎を訪れた際には是非これは食べてほしいものです。駅でも売ってます。と宣伝を挟みつつ(笑)。Kがあまりにも疲れているので今日は奮発してホテル泊まり。Wにとっては革命的なことだったのだが。ホテルに荷物を置いた後、夜の宮崎へ。Kによれば「冷や汁」なる名物があるらしいので、デパ上の法則をもとにそれを探しに行く。・・・と、あったあった、冷や汁。確かに美味しい。馴染みのない味に出会うのは新鮮な驚きがありますな。異国文化との出会いみたいな感じ。

16日(水) 宮崎といえば・・・? <シーガイア観光>
 いやあ、ベッドがこんなに気持ち良く寝られるものだとは思わなかった。おかげで少し寝不足モードである。今日は一日シーガイアで眼の保養・・・もとい、ナンパ・・・もとい、泳ぐ(汗)。思ってたよりも狭かった。というか、人がイジョーに多かった。料金が安くなったことと関係しているのかもしれない。しかしよっぽど経営厳しいんだろうなあ・・・大変だなあ・・・、なんてことを思ったり思わなかったり。でも楽しめる所だった。まあ一日行けばもう充分、てな所ではあるけれど。だいたい夏なんだから海に行った方が気持ちイイはずだよ?
 Kは明日のうちに東京に帰らなければならないので、宮崎牛ハンバーグでお別れディナーを催す。Kは今日もホテル泊まりにした。まあ彼の人生の中で野宿をした経験はきっと役に立つ時が来る・・・わけないね。Wはもちろんこのまま旅を続ける。さしあたって霧島岳に行こうと考えたので、バスターミナルのある南宮崎駅まで移動し、そこで寝た。

17日(木) 鹿児島とひろぽんのフシギな関係 <宮崎〜霧島岳〜鹿児島>
 ぐずついた空模様だが、ひとまずバスに乗って霧島岳に向かう。しかし雨が降ってきてしまう。ついてないねー。速攻で山を落とし、すぐ鹿児島行のバスに飛び乗るというなんだか良くわからないことをした。なんか「百名山ハント」みたいであまり気分の良いものではない。少し反省。さて、バスに乗って鹿児島に向かっている最中にもどんどん雨は激しくなっていく。かと思えば急に弱くなったり。南国チックな雨の降り方だった。そして西鹿児島駅前に到着。なぜかWは高校3年の時から毎年欠かさず鹿児島を訪れており、これが5回目の来訪となる。勝手知ったる鹿児島に来たので少し気持ちも安らいだ。
 早速天文館(繁華街です)まで行くか、と思い市電を待っていた時に、おばちゃんに声をかけられる。いわく、「山形屋デパートはどう行けばいいんですか?」。Wはすかさず「あーそれならこれに乗って朝日通で降りてすぐですよ」と返答。ありがとう、と感謝されたものの、うーん僕は東京の人間なんですけど・・・と思う。良いことをしたからまあいっか。しかし僕が鹿児島人に見えたんだろうか?ナゾです。
 雨は相変わらずの様子で降っており、すごいことになっている。やれやれである。今日の寝床は西鹿児島駅。屋久島に行くのだろう大きなザックを抱えた人たちのそばで快適に就寝した。

18日(金) 暴風雨の猛威 <鹿児島〜熊本〜佐賀〜博多〜小倉>
 朝起きたが、やはりこの暴風雨の影響で鹿児島本線が大変なことになっていた。駅員に電車が運行するのかどうか聞いてみると「行ける所まで行きます」とかなりリスキーなことをおっしゃる。でもなんか面白そうである(笑)。ま、一日かければ小倉まではいけるだろうと思ったので、途中で電車が一時的に止まるのも悪くないかな、とのんきなことを思いつつ電車に乗ることにした。しかし案の定というか何と言うか、出水駅まで行った所で電車は運休を決定してしまう。しかも復旧の目途がたたないという。うーん鹿児島に残ってれば良かった・・・。とちと後悔。
 このまま出水で停滞するのもなあ・・・。と思いつつ2時間過ぎた頃、なんと奇跡的に電車が運行再開した。良かったー。熊本までたどり着くと既に雨は止んでいた。しかし局地的な豪雨の猛威を嫌というほど思い知らされた。やれやれ。その後、未だ行ったことのない佐賀に顔を出してみることにする。・・・静かーな感じの街でした。うーん福岡と長崎に囲まれるとそうならざるを得ないんでしょうね。時間の都合上、吉野ヶ里へ行くことは断念し、今日の目的地である小倉へと向かう。途中、博多「一蘭」でラーメン食べてから行くが、この店小倉にも出店したんですな。それならそうと早く言ってくれればいいのに・・・。小倉は完ペキに都会なので寝る場所を見つけるのに苦労した。

19日(土) 1日かけてジュース1本 <小倉ケイバ場〜下関〜益田>
 今日はケイバ場にケイバを「観に行く」。あくまでも「観に行く」(笑)。天気も良かったし、わりとほのぼのした雰囲気もあって、ノンビリと過ごすことができた。良い競馬場ですな、小倉は。女の人も(もちろん男の人も)親切だし。知らない人と盛り上がっていた。そんなこんなで夕方までいて、その後九州を出て下関へ戻った。下関は、そこらじゅう浴衣の女の子だらけで大混雑していた。そこらへん歩いていたのを捕まえて話を聞いてみると、どうやら祭りがあるそうで。花火も上がるそうで。いや、夏ですなあ。
 ・・・後ろ髪を惹かれる思いで下関をあとにした。行先は、未だかつて足を踏み入れたことのない山陰地方である。あ、ちなみに夕飯は下関でフグをまた食した。フグ気に入った。今度来た時はぜひ美味しい店で旬のフグを味わってみたいものである。果たしていつになることやら・・・。終電で行ける所まで行こうとした結果、益田にたどり着いた。初めての島根県だが、真っ暗なのでいまいち感慨もわかない。

20日(日) 思い出と現実のギャップ <益田〜松江〜米子〜高松〜徳島〜阿波池田>
 昨日に引き続き山陰本線に揺られる。今日は初の鳥取上陸でもある。しかし、松江と米子、典型的な地方都市ですなあー。徒歩しか移動手段がない鈍行の旅では市街地に行くまでも一苦労である。ってバス使えばいいんだけどね。さて、そのまま東に向かおうかとも思ったが、うどんが食べたくなったのと、高知に行ってみたかったことがあり、予定を急遽変更して山を越えて南下することにした(もちろん電車で)。
 海峡を渡り、四国へ到着。高松に来るのは実に7年前の「鬼ヶ島ツアー」以来である。するとビックリ、高松駅は大改装中。雰囲気がすごく変わってしまっていた。思い出の中の高松駅とは違うものが、そこにはあった。いやはや驚いた。街をブラブラするが、高松ってこんなに都会だったっけ?と首をひねることしきり。人の記憶とは曖昧なものである。おいしく讃岐うどんを食べ、一路徳島に向かった。しかしここでハプニングが起きてしまう。旅の疲れのせいか、旅の友である時刻表を電車の中に置き忘れてしまったのだ!いやー大失態。考えられないようなミス。いわば、岩場でザイルを落とすようなものである(大げさか)。大反省。阿波池田駅は快適に寝れる駅だった。

21日(月) 桃太郎になりそこねた男 <阿波池田〜高知〜岡山〜岐阜>
 そろそろ懐も寂しくなってきたので、明日家に帰れるように行動することにした。まずは高知へ向かう。もちろん「はりまや橋」も行った(笑)。しかし、歩いている時に道端にカニが出てきたのはびっくり。さすが高知(笑)。サカナ食べて元気をつけて高知を離れ、岡山へ向かう。岡山ではしばしブラブラしてみることにする。しかし、繁華街の方角が良くわからなかったので道を聞こうと思って、そこにあったタバコ屋に近づいてみたら、犬が店番をしていた(笑)。「すいませ〜ん」と中に声をかけると、「ワン!」と吠えられてしまった。うむ。黙ってキビダンゴでも差し出せばよかったのだろうか?
 結局おばちゃんに道は聞けた(笑)。繁華街に出た後に時刻表を新しく買い求め、その他、フーゾクのポン引きおっちゃんと世間話をしてみたりとなかなか面白かった。おっちゃんもクソ暑い中ご苦労様である。で、今日の寝床を岐阜に設定して再び電車に揺られて東へ向かう。真夜中に岐阜に到着。ホームレスの方々に囲まれながら就寝した。

22日(火) 帰宅 <岐阜〜小田原〜家>
 岐阜から怠惰に東海道本線に揺られて小田原まで。そこからは奮発してロマンスカーを使った!贅沢な気分になって10日ぶりの我が家へと帰りついた。ふうー。おつかれさまである。今回のコンセプトはとりあえず行ったことがない所へ足を踏み入れてみる、というものだったので、今度やる時は(あるのか?)もっと定着型でやってみたいものだ。



記録部屋に戻っちゃうの