ひろぽんの目
天気予報は二転三転。僕らの気分も二転三転。
でも結局金曜の夜中には奥多摩に集合。すでに若い登山者のステビ多数。
しかし動じることなく寝場所を確保し、何のためらいもなくゴロ寝開始。
そんな僕はいちおう社会人。ああ。
7月7日(土)
朝イチのがらがらのバスで東日原へ。
天気も悪くなく、まずまずの水泳日和のようだ。呑気に歩きはじめる。
林道から本流を眺めると時たま釣人を発見することができる。
八丁橋より下部もなかなか面白そうだね、との意見あり。
7時半、八丁橋から溯行を開始する。今年のカラ梅雨のせいか水位は低く、水量は少なめ。
とはいえ流石に本流であり、もちろん泳いで遊べるほどの水量はある。
ほどなくして子供のケンカを始めるひろぽんとハレノ。
その脇をクールにへつり抜けていくNGEという構図が完成する。
そうこうしているうちにゴルジュの中のヤナノ淵。
泳ぎ渡らなければ先には進めないポイント。水量が多かったらなかなか苦労しそうだ。
今回は水が少ない分楽そうだったが、遊ぶためにライジャケピストンを敢行した。
トップは唯一ライジャケを持ってきたやる気マンマンのハレノに任せる。
アホみたいに暑くはないが、事前の予報とは異なり、
沢に日差しが注がれるほどの陽気であり、水の冷たさもさほど感じい。
従って遊びまくっていたわけだが、スタミナ不足の我々はいい加減疲れてくる。
適当な所で下降しようと言っていたけれど、疲れもあり目標を完全溯行に切り替えた。
口数が少なくなりつつも進んでいったが、眼前に現れた滝を見てびっくり。
10mをゆうに越える大魚止滝だ。相当迫力あり。
巻きは左岸。ロープが付いたルートもあるにはあるが、ぬめっており結構悪そうに見えた。
結局左岸のぬめぬめぼろぼろのルンゼ状をあがって大高巻き。結構しょっぱかった。
13時半、唐松橋で溯行を打ち切り、林道を歩いて無難に帰る。
しかし、僕は下手したらこれで今年の沢締めだなア…。充分満足したけど。
晴野の目・on the road to KUROBE part5
3年前、小川谷廊下と海沢をやり、2年前、順番は逆だが水根沢をやり、僅かずつながら着実に黒部へのステップを登り続けてきた私にとって、今回の日原川本流は特別な意味があった。今回これを泳ぎ切れなければ、黒部への道は永久に閉ざされる、そんな危機感があった。
昨年密かな自信を胸に挑んだ丹波川本流、増水した沢に為す術もなく、名もない淵、それも入渓して2つ目の淵を泳ぎ切れず、敗退した。2日後丸山入道淵上までをリベンジしたが、それも徒渉に泳ぎにへつりにロープを出しまくり、大高巻きを繰り返すみじめなものであった。私は水量の多さに対する自信を失ったまま、1年間を悶々として過ごした。そして迎えた今回なのであった。
結果から言うと、水量の少ないのもあり、遡行自体も楽しく楽に終わり、やや拍子抜けの感があった。しかし、淵や釜の水の流れを読んだり、泳いで喉を突破する練習にはかなり良かったのではないか、と思う。
というわけで、私はぎりぎり黒部への道第6章「丹波川復習」への挑戦権は得たのである。まあ、いつの日かわからんが、まってろよ黒部!