4月27日(日)
新幹線、タクシーと乗り継いで登山口には10時前に到着。
もう4月末なのにまだ咲いている桜。残雪の白、抜けるような青空―。
見渡すとブナも緑に色づき始めている様子。華やいだ雰囲気。
あぁ、雪国の春だなあ。
身支度を整え、早々に出発する。
わりかし雪が残っており、夏道を意識せずに好き勝手登ることができたので、山に導かれるまま地図も見ずにサクサク登る。
体力の衰えは経験でカバー!し、井戸壁も何のその、えいやと登った。
6合目までは樹林帯のダラダラ登りとなり、スキー適地の装い。
ここいらで「スキー持って来れば良かったかな…」第一段。
7合目までの登りもやや傾斜は急になるものの、やはり「スキー〜」第二段。
8合目への登りで森林限界を超え、「スキー〜」第三段。しつこいかな。
ニセ巻下部では一部雪が消えて夏道が出ており、ツボの僕は夏道から登る。
そしてニセ巻に上がると眼前には純白の巻機!
あぁ〜。
もうタメ息しか出ない…。
なんでスキー、持ってこなかったんだろう?????
夏道の尾根を滑るルートも…
米子沢の源流部に滑り込むルートも…
んー。
指をくわえて見てました、ええ。
またこんな日に限ってスキーヤーも多いんだ。
14時、避難小屋のそばにテントを張った。
上越の山々を眺めながら、ぼーっと、のんびりとした昼下がりを過ごす。
夕飯を肴にヱビスビールを2缶ほど呑み乾し、ウィスキーを嘗めると心地良い(酔い)眠気に襲われ、眼をとじる。
しかし20時過ぎにふと眼が覚めたらテント開けっ放しだった!
まだ4月は寒いっての!
チャック閉めて今度こそ就寝。
4月28日(月)
翌朝。4時だというのにもう明るい。
ごそごそとシュラフから這い出して朝飯をかっ込み、アタック装を整えてアイピケも着け、いざ山頂へ。
アイゼンの爪が気持ちよく雪面に突き刺さる。これぞ雪山の醍醐味!
山頂に着くと、もう陽はすっかり上がってしまっていたが、それでも優しい光で周りの山々を照らしていた。風は相当強かったけれど。
牛ヶ岳、割引岳も格好良いのでそれぞれ途中まで進んでみた。
でも山頂まで行くのは面倒くさいナア、と思ったのと、それに割引岳はだいぶ立っている感じがしたので、やーめたっと。帰ろっ。
昼バスに間に合うように、8時にはテントをたたんで出発。
スキーがあれば1時間かからないんだがな、と未練がましくニセ巻を登り返し、下山にかかる。
グリセード。
そうだ、グリセード。
スキーがなくったって、残雪期の下山はこれがあるから楽しい。
ピッケルでバランスを取りつつ、登山靴を右に左に滑らせていく。
ニセ巻がみるみるうちに遠ざかる。
あ、井戸壁だ、と思った次の瞬間には登山口に着いていた。
所要時間1時間。あっさり到着。
実のところ、下手なスキーより早いんじゃないか??
一橋小屋前で装備を解き、清水のバス停でタクを呼んだ。
しかしスキーを持っていかなかったことはやはり後悔。。。
はぁ。